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世界の10人に1人が食事の代わりにお菓子を食べる?! ―ユーロモニター調査

1/28/2025
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  • 世界39か国を対象とした調査で「食事の代わりに菓子類を食べることが多い」と答えた人の割合は、2024年には10.6%
  • 2023年から2024年にかけて、香港、英国、シンガポールで食事を菓子類に置き換える人の割合が増加
  • 2024年、世界の菓子類市場は、名目ベースで前年比5.6%の増加。消費者の健康意識の高まりから、「脳」「関節」または「視力」への健康効果を訴求する製品群が、今後2026年にかけて最も急速に成長すると予想される

【東京】英国の市場調査会社ユーロモニターインターナショナル(以下、当社)の最近の調査結果によると、世界では、10人に1人が普段の食事の代わりに菓子類を食べていることが明らかになりました。

当社の実施した「ボイス・オブ・ザ・コンシューマー:ライフスタイルサーベイ」(39か国、各国約1000名を対象)によると、2024年の調査で「食事の代わりに菓子類を食べることが多い」と答えた人の割合は、世界平均で、10.6%に上りました。また、インドでは18.1%、米国では17.1%、英国では13.8%の人が食事の代わりに菓子類を食べることが多いと回答しています。これは、利便性を重視するライフスタイルの変化により間食が好まれるようになっていることや、消費者の購買行動が経済的不確実性の影響を受け続けていることが背景にあります。

当社の菓子類調査部門長カール・クワッシュ3世は、次のように述べています:  「ここ数年、消費者は生活費の高騰をはじめとする数々の課題に直面し、かつてないほどのストレスを感じている。菓子類は、人々が集まって楽しむ場で提供されたり、手頃な価格のプレゼントや自分自身へのご褒美として、このようなストレスを緩和したり解消したりするのに一役買っている。」

 

香港、英国、シンガポールで食事を菓子類に置き換える人が大きく増加  

以下のグラフは、2023年から2024年にかけて「食事の代わりに菓子類を食べることが多い」と答えた人の割合の増加が多かった国トップ10を表しています。

これによると、2023年から2024年にかけて、「食事の代わりに菓子類を食べることが多い」と回答した人が、香港では5.0ポイントと大きく増加し、英国、シンガポール、カナダ、イタリア、ブラジルといった国でも3ポイント以上の増加が見られることがわかります。なお、日本でも2023年の5.2%から2024年には7.4%と、2.2ポイント増加しています。

Chart


世界一位のインドでは食事の代わりに菓子類を食べる人の割合が減少

  「食事の代わりに菓子類を食べることが多い」と回答した人の割合が調査国の中で一番多かったのはインドで、2024年には18.1%、実に5人に1人が食事を菓子類に置き換えています。ただ、2023年に同様の回答をした人の割合(21.2%、2023年も世界一)と比較すると、3.1ポイントの減少が見られ、減少幅も世界一位となっています。 理由として、インドでは、生活習慣病の広がりなどを理由にして、健康意識が高まっていること、菓子類に代替するレディ・ミールなどの便利な商品が普及し始めたことが挙げられます。

継続的に成長する世界の菓子類市場

世界の菓子類市場は、継続的な成長が見込まれており、2024年の小売売上高は、インフレ率を含む名目ベースで、前年比5.6%の増加を記録し、約6,800億米ドルを上回る見込みです。小売売上高の地域別シェア(金額ベース、2024年)を見ると、革新的で便利な菓子類への需要が高い北米地域が1位(28%)、2位がアジア太平洋地域(24%)、3位が西欧(23%)となっています。中東やアフリカといった新興地域については、2025年から2029年にかけての年平均成長率(CAGR)が4.6%に上ると予測され、世界の菓子類市場の成長を牽引するだろうと見られています。これらの地域では、都市化の急速な進展と可処分所得の増加により、多様なお菓子製品への需要が高まっています。

今後、2026年までの世界の菓子類市場の中では、消費者の健康意識の高まりを受け、「脳」「関節」または「視力」への健康効果を訴求する製品群が、最も急速に成長すると予想されています。

クワッシュ3世は、「お菓子を食べる動機は増えており、企業はこうした新たな機会や目的に対応した商品を提供することで、一日を通じてより幅広い消費の機会を作り出している。」と述べています。


– 以上 –


企業・組織関係の方のお問い合わせ先: 
ユーロモニターインターナショナル 東京オフィス
Tel: 03-3436-2100  info-japan@euromonitor.com 

報道関係の方のお問い合わせ先: 
ユーロモニターインターナショナル 広報担当
花﨑 真夕(はなざき まゆ)
Tel: 03-3436-2100  mayu.hanazaki@euromonitor.com

ユーロモニターインターナショナルについて 
ユーロモニターインターナショナルは、英国ロンドンに本社を置くグローバル市場調査会社です。世界16か国にオフィスを構え、100か国に現地アナリストを配置し、市場分析レポートや最大世界210か国を網羅するデータベース、そしてカスタマイズ化されたコンサルティング調査をもって、企業の皆様の、いつ、どこで、どのようにビジネスを成長させるべきかという意思決定のお手伝いをしています。戦術的(Tactical)かつ戦略的(Strategic)である当社の調査ソリューションは、最新のデータ分析技術を利用、都市圏単位からグローバル市場までをカバーし、世界市場の様々なトレンド・成長要因に関する情報を提供することで、事業における優先順位の見極めや仮説の見直し、潜在的なビジネス機会の発見にお役立ていただけます。 

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